智恩報徳
今日は息子の卒業式でした。
男の子ということもあり、入学以来ほとんど私と夫は長男の学校生活には干渉せずに三年間過ごしてきましたが、日ごろ家庭で見せている姿とは違い、友達の輪の中で生き生きとしている長男の様子に、頼もしさを感じてきました。
来賓の方のお話で「智恩報徳(ちおんほうとく)」という言葉がありました。
仏教の言葉で「これまで受けてきた恩を知り、それに報いる」という意味合いがあるそうです。今日という日だからこそ心に留めていてほしいと生徒たちに向けてお話されていましたが私の心にも沁みいる言葉でした。
長女を出産後、真夜中の産院の廊下で泣き止まない赤ちゃんを抱いておろおろしている私に同じ日に二人目の出産を終えた方が「大丈夫大丈夫」と声をかけてくれました。
なぜだかその「大丈夫大丈夫」がストンと胸に落ちてすぅーと気が楽になったことが忘れられないのです。
いつか機会が来たら私も次の人に「大丈夫大丈夫」と言ってあげたいと思い続け、そうしてこれまでそれを仕事にする事が出来たのは本当に幸せだったな~と改めて思うのでした。
今日の卒業式のお話は「恩を受けた人に感謝して孝行してね」という結びのようでしたが、私は息子には親に恩を返すよりも次の世代の人たちに何かを伝えられるような人になってほしいと願っています。
だからね。
君。
頑張りなさいよ~~!
(卒業アルバムの一ページ。息子のクラスは学校祭のダンスコンクールで優勝したそうですが全員白い仮面で現れたのでビックリでした笑)