『納税する権利』という考え方
こんにちは。
しばらく間を空けてしまったので今日は長文です(笑)。
さてさて、先週土曜日に次男の運動会がありました。
6年生の次男は今年が最後の運動会。長女が入学してから14年間(途中一年空きましたが)お世話になった小学校行事のカウントダウンが進行中です。
そうそう、今年も観ていて『イイなぁ〜』と気付いた事が幾つかありました。
不意に鳴る大きな音がちょっと苦手な子にとって開会式に打ち上げる花火ほど恐ろしいものは無いのですが(だから私は花火要らない派)、今年は教頭先生が『さあ、これから始まりの花火が鳴りますよ〜!みなさん心と体の準備はイイですか〜⁈』と、明るく爽やかに(←ココ大事)打ち上げを予告してくれたのでなんだか私もホロっとしてしまいました。リレーやダンスでも、苦手なことがある子ども達が自分が出来ることを活かした役割を担い、みんなと一緒に参加できている様子に、これまたカメラを構えながらホロホロでした。
支援が必要な子達にとって学校の現場には未だ未だ人も場所も充分では無いと感じていますが、特別な子にだけではなく誰にとっても親切な配慮や分かりやすい工夫が行き渡るようになると、物理的に足りていないところを補っていけるのだと思います。勿論、足りていないところに気づき発信していく事が私達の役割ですから此れからやるべき事は沢山あります。
その方たちの気持ちに『共感』する力や相手の立場に立って考えられる『想像力』のセンサーを敏感に、まちの中に温かい空気の流れを作っていきたいなと改めて色んなものをギュッと引き締めました。
と、感慨深く閉会式を終えた後は夫に全てを託し(丸投げとも言います)埃っぽい体のまま中央公民館が会場の『芽室町障がい者雇用促進セミナー』の会場へ向かいました。
現在芽室町には「就労継続支援A型事業所」と言う障害のある方が事業者と雇用契約を結んで働く職場が一つあります。(九神ファームめむろ)
今後更に「A型事業所」を町内に誘致するために今年度から事業所誘致のためのアドバイザーを迎えて障がい者雇用の場を拡大するための実行計画を進めていくことになりました。
芽室町が平成19年度から『発達支援システム』の準備に取り組む際、滋賀県湖南市からのアドバイスを頂いていたように記憶していますが、その時のセミナーで湖南市の保健師さんが『私達は障がいのある方達には税金のお世話になって暮らすのではなく納税出来る人になって貰いたいのです』と仰ったひと言がずっと頭に残っていました。
土曜日のセミナーでは基調講演をされた方やパネリストの方々もその事について同様のお話をしていました。
『今後人口減少が見込まれていく中、障がいのある方にも能力を活かし、しっかり働き税金を納めてもらおう』『障がいのある方を雇用するという事を社会福祉の観点からだけではなく企業にとって有利な戦略となると言う考え方を持とう。障がい者だけではなく子育て中の女性、病気の人、外国人など多様な従業員の其々の状況に合わせた雇用の場を作っていく事は企業側にとって”多様性の確保”(ダイバーシティー)と言う強みになる』などなど。
我が子が就業し自立出来る事は子どもを持つ全ての親にとっての最終目標。
これから芽室町で障がい者雇用に向けての取り組みが実際に軌道に乗って行くことは此れまで沢山の心配ごとを持っていた親御さんにとって明るい光が見えてくるのではと思います。今後もこの事業の行き先をしっかり見守っていきますね!
6年生の全員リレーの一コマ。
私も次の世代にバトンを渡せるようしっかり頑張らないと!